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■ハーモニーってなんだろう?
「ハ ーモニー」という言葉を聞いたことがありますか? ふつうは、「たくさんの物どうしの関係がうまくいっていること」、むずかしく言えば「調和」という意味です。人間のハーモニーが乱れると、けんかや戦争になります。体の中のハーモニーが乱れると、病気になります。昔のギリシャの人は、空のたくさんの星が、たがいにぶつかりもしないで動いているのはとても不思議だと思い、広い宇宙をひとつにまとめている、その不思議な力を「ハルモニア」、つまり「ハーモニー」と呼びました。
  音楽の世界では、この「ハーモニー」がとても大切です。なぜなら曲の中には、たくさんの音やメロディーがあり、また音楽を演奏するためには、たくさんの楽器や人が必要だからです。もし、いろいろな音がむちゃくちゃに鳴り出したり、演奏する人たちが自分勝手に演奏しはじめたりしたら、どうなってしまうでしょう?ですから「ハーモニー」は、音楽には絶対に必要なものなのです。大勢の人がいっしょに演奏するオーケストラでは、指揮者がハーモニーの番人です。皆でどんなハーモニーを作るのかを決め、ハーモニーが生まれるのを助け、それがより良いハーモニーになるようにします。
  それなら、一人で演奏する時は、ハーモニーは関係ない?.いいえ、とんでもない! 不思議なことに、舞台の上の演奏家がどんなに上手に弾いていても、会場にいる皆さん一人一人の心とハーモニーが作れなければ、つまらない音楽しか生まれてきません。「ハーモニー」は、音の中だけでなく、私たちの心の中にも生まれ、響くものなのです。「ハーモニー」に一番必要なのは、オーケストラの人たちが、いつもおたがいの音をよく聞き、おたがいの「心」に耳をすましているからなのです。
  自分の心に耳をすます。人の心に耳をすます。自然の音、町の音に耳をすます。世界の音に耳をすます。…その時、音楽の世界への入り口が開くのです。その魔法のドアは、いつも私たちのすぐそばにあります。



 

 
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