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コンサートの歴史【1】

「コンサート」の誕生!

「コンサート」に行って音楽を聴く――この習慣はいつから始まったのでしょうか。たとえばバッハの時代には、一般の人が音楽を楽しむ機会は、まだそれほどありませんでした。貴族の宮廷には音楽家が何人もやとわれていましたが、それをのぞけば、あとは教会くらいしかありません。けれども17世紀の中ごろから、だれでもお金さえはらえば、劇場でオペラやコンサートを自由に楽しむことができる、というしくみがヨーロッパ中に広まりはじめました。18世紀になると、みんなが聴きたいと思う曲を作曲家に書いてもらったり、有名な演奏家を呼んだり、きっぷを売ったりする仕事をする人もあらわれました。また町や、お金持ちの人が特別にお金を出して演奏会を支えることもありました。こうして、町に「コンサート」のある生活が生まれたのです。
「コンサート」のおかげで、音楽家も自由を手に入れました。貴族にやとわれなくても、自分がほんとうにやりたい音楽を作曲・演奏して生活できるようになったからです。モーツァルトは、ウィーンで活躍したそういう自由な音楽家のひとりでした。大ぜいの人にコンサートに来てもらうため、演奏家たちもうでをみがいて、みごとな協奏曲を演奏します。人々はそのすばらしい音楽を家でも楽しみたい、自分でも演奏してみたいと思うようになり、楽器を習ったり、楽譜を買ったり、アマチュアの合唱団やオーケストラに参加したりしました。ブラームスの『ハンガリー舞曲』は、もともと家族で連弾できるように書かれた作品なんですよ。
バッハは、ライプツィヒ大学の学生アマチュア・オーケストラを指揮して、毎週のようにコンサートを開いていました。会場は町のコーヒー店。バッハはここで、息子たちといっしょにチェンバロを弾いたり、『コーヒー・カンタータ』のような曲を演奏したりして、人々を楽しませていました。でも、一番楽しかったのは、実はバッハ自身だったかもしれませんね!
 
 
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