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フランツ・ヨーゼフ・ハイドンは、今から200年ちょっと前の時代の、オーストリアの作曲家です。子どものころのハイドンは、とても美しい声をした少年歌手でした。ウィーンで一番大きな教会の聖歌隊で歌ったり、宮廷に呼ばれて皇帝の前で歌ったりもしています。
 大人になってからのハイドンは、いろいろな貴族たちに仕えました。30年もの間つとめたハンガリーのエステルハージ侯爵のもとでは、城の楽長(がくちょう)として活躍しました。楽長さんは、オーケストラのために曲を作曲したり、指揮したりするのが仕事。ハイドンは、みんなからたよりにされ、親しみをこめて「パパ・ハイドン」と呼ばれていました。このエステルハージ家の仕事をやめて、ウィーンにもどったのは60歳ごろのこと。すでにハイドンは、ヨーロッパで一番有名な作曲家のひとりになっていました。それからも彼は、「ハイドンの音楽を聴きたい」というイギリスの人々の期待にこたえて何度もロンドンに行き、たくさんの交響曲を作曲・演奏しています。
ハイドンの時代は、オーケストラのための「交響曲」や「協奏曲」、それから小さいアンサンブルのための「弦楽四重奏」や、ソリストのための「ソナタ」など、私たちにもなじみぶかい、いろいろな音楽の形式が整えられた時代でもあります。とくにハイドンは、100曲以上の交響曲を書き、「交響曲の父」と呼ばれています。その中には、「びっくり」とか「奇跡(きせき)」、「軍隊」「めんどり」「ホルン信号」「告別(こくべつ)」など、当時の人々がつけたおもしろい「あだ名」で知られているものも多く、今でもオーケストラの曲目としてよく演奏されます。ハイドンの音楽には、楽しいメロディがあふれているので、今も昔も、たくさんの人々に親しまれているのです。
今のドイツの国歌が、このハイドンの曲だということをごぞんじですか?有名なベートーヴェンも、彼にあこがれ、弟子になった一人なんですよ。

[聴いてみたい、有名なハイドンの作品 ]
・交響曲第94番 ト長調「びっくり」
・弦楽四重奏曲 ニ長調「ひばり」
・オラトリオ《天地創造》
・オラトリオ《四季》  など
 
 
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