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ヨハン・ゼバスティアン・バッハは、今から約300年前に活躍していたドイツの音楽家です。 バッハは、若いころから好奇心が強く、また大変な勉強家でしたから、作品の中でいつも新しいことに挑戦していました。
そんな彼が、一番得意だった、そして一番好きだった楽器はオルガン(パイプ・オルガン)です。バッハは、たくさんのパイプから出る色とりどりの音を組み合わせて、いつくもの手鍵盤や足鍵盤をあやつりながら、即興で演奏をすることが誰よりも上手でした。その上、機械のように複雑な楽器の仕組みや、音が建物の中でどのように響くかといったことまで、オルガンのすべてを知りつくしている「オルガン博士」のような人でした。
バッハは、ヴァイマルや、ケーテンや、ライプツィヒなど、ドイツのいろいろな町に住んで、その町の宮廷や教会のために、数えきれないほど多くの音楽を作曲しました。ライプツィヒにいたときには、ライプツィヒ大学の学生たちのオーケストラといっしょに、毎週、町のコーヒー店で演奏会を開き、《コーヒー・カンタータ》のような楽しい曲を演奏してみんなを楽しませました。
バッハがこの世を去ったちょうどそのころ、音楽の世界は、音楽史で「バロック」時代と呼ばれる時代から、「古典派」の時代へと大きく変化していきました。ですから、バッハの活躍していた当時と今とでは、オーケストラの形や大きさだけでなく、楽器も、演奏のしかたも、今とはずいぶんちがっています。最近では、バッハの時代と同じようなやりかたで演奏するなど、いろいろな方法でバッハを楽しむようになりました。また、彼の音楽は、ジャズや、ロックや、ポップスのミュージシャンたちにも人気があります。そうしたいろいろなアレンジや演奏方法でバッハを聞いてみるのも楽しいですよ。
[聴いてみたい、有名なバッハの作品 ]
・《トッカータとフーガ》ニ短調
・《無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番》から「シャコンヌ」
・《無伴奏チェロ組曲 第1番》
・《ブランデンブルク協奏曲 第5番》
・《管弦楽組曲 第3番》から「エア」(別名「G線上のアリア」)
・カンタータ第147番《心と口と行いと生活で》から
「イエスは私の喜び」(別名「主よ、人の望みの喜びよ」)
・《マタイ受難曲》
・《フーガの技法》(文・有田 栄)
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