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2004年9月11日(土) |
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■ヘンデル作曲
オペラ『クセルクセス』から「愛らしい緑の木かげ」(オンブラ・マイ・フ) |
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ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759)は、バッハと同じころに活躍したドイツの作曲家です。イギリスのロンドンにわたり、そこで一生の半分をすごしました。彼は、「オペラ」や「オラトリオ」など、声とオーケストラがいっしょになった、ドラマティックな音楽を作曲するのが得意でした。ロンドンの大きな劇場では、彼の作品がひっきりなしに上演され、人々を楽しませていました。
聴いていただくのは、オペラ『クセルクセス』から。オペラの最初で、主人公であるペルシャ(今のイラン)の王、クセルクセスが歌うアリア(歌)です。歌詞はイタリア語。「やわらかい葉をしげらせた、私の大好きなスズカケの木。この緑の木かげほど、愛らしく、こころよいものがあっただろうか」と歌います。 |
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■モーツァルト作曲
オペラ『フィガロの結婚』から「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」 |
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オーストリアの作曲家、ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-91)も、たくさんのオペラを作曲しました。なかでも『ドン・ジョヴァンニ』、『魔笛』、そしてこの『フィガロの結婚』などは、話の筋もおもしろく、美しいアリアが出てくるので、今でも世界中の劇場でとても人気があります。
『フィガロの結婚』の主人公フィガロは、伯爵の召使いですが、陽気で頭のよい男。わがままな伯爵をこらしめます。これは、フィガロが、軍隊に入ることになった伯爵の家来の若者ケルビーノをからかって歌う、イタリア語のアリアです。「もう飛ぶことはできないよ、恋する蝶々君。昼も夜もふらふら飛んで、女たちを悩ませていたハンサム君。さあ、ひげを生やして、鉄砲をかついで、兵隊さんたちと行進だ!」 |
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■ビゼー作曲
オペラ『カルメン』から「闘牛士の歌」 |
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フランスの作曲家、ジョルジュ・ビゼー(1838-75)の書いたオペラ『カルメン』は、スペインのセビーリャという町が舞台です。カルメンは、美しく、とても気が強い女性。兵士のドン・ホセは、彼女に夢中になってしまいます。ホセは、けんかをして逮捕されたカルメンを逃がし、自分も彼女といっしょに山ぞくの仲間になってしまいます。そして、彼女を愛するあまり、やがて大変な悲劇にまきこまれていくのです…。
勇ましい「闘牛士の歌」は、人気者の闘牛士エスカミーリョの歌。酒場に集まった人々を前に「さあ、かまえろ、闘牛士! 恋がお前を待っているぞ!」と歌います。オペラでは、人々も声を合わせて歌い、たいへんに盛りあがる場面です。 |
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■ワーグナー作曲
オペラ『ローエングリン』から 第3幕への前奏曲 |
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ドイツの作曲家、リヒャルト・ワーグナー(1813-83)のオペラは、ヨーロッパの各地に伝わる古い伝説をもとにしたものが多くあります。『ローエングリン』もそのひとつです。エルザ姫は、国をねらう伯爵とその妻である魔女のたくらみで、無実の罪を着せられ、裁判にかけられることになります。その時、白鳥のひく舟に乗って、一人の騎士があらわれ、エルザを救います。エルザはこの白鳥の騎士と結婚するのですが、騎士はエルザに「私の名前を決してたずねてはいけない」と言い、誓いを立てさせます。しかしエルザは誘惑に負け、とうとう彼の名前をたずねてしまうのでした・・・。
お聴きいただくのは、エルザと騎士との、よろこびあふれる結婚式の場面への前奏曲です。 |
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■プッチーニ作曲
オペラ『蝶々夫人』から「ある晴れた日に」 |
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ジャコモ・プッチーニ(1858-1924)は、オペラの国イタリアが生んだ、大作曲家のひとり。『ラ・ボエーム』や『トスカ』、『トゥーランドット』、それに日本を舞台にしたこの『蝶々夫人』などが有名です。彼は、オーケストラを自由自在に使って、登場人物たちの心の動きを生き生きと描くことが得意でした。
「蝶々」さんは、美しい日本の女性。アメリカの軍人と結婚しましたが、彼は軍艦に乗って海に出たまま、もう3年も帰ってきません。蝶々さんは、夫の帰りを今か今かと待ちながら歌います。「ある晴れた日、海のむこうから、彼の真白な船があらわれる。でも私は、丘の上でじっと待つの。あの人は丘をのぼってきて、きっと私を『蝶々さん、かわいい奥さん』と呼ぶでしょう」。 |
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■ソプラノ:腰越満美 |
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| 東京コンセルヴァトワール尚美ディプロマコース修了。文化庁芸術家在外派遣研修員として2年間イタリアで研修。第3回日本声楽コンクール入選。95年フェッルッチョ・タリアヴィーニ国際コンクール第1位。『学生王子』王女マーガレットで二期会オペラにデビュー。98年二期会『フィガロの結婚』スザンナでは溌剌とした歌唱と演技で喝采を浴びた。新国立劇場には97年『建』夏乃、99年『天守物語』萩で出演。2001年『マノン』ブセット、『花言葉』ロシータ、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラと立て続けに出演。03年9月二期会『蝶々夫人』タイトルロールでは、はかなさと強さを見事に表現し観客を魅了。04年二期会『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラでも好評を博した。CD『マイ・フェイヴァリット・ソング』をリリースすると同時に、自身の企画によるジャズ・ポピュラーのみのリサイタルを開催。華のある舞台姿と柔軟な音楽性で、クラシックにとどまらぬ幅広いジャンルに活躍の場をのばしている。二期会会員。 |
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■バリトン:今尾
滋 |
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| 早稲田大学法学部卒業後、東京芸術大学声楽科入学。同大学大学院博士課程修了。博士号(音楽)取得。ブダペスト国際声楽コンクールで第2位となり、ヴェローナの『ファルスタッフ』公演に参加し、レナート・ブルソンのアンダースタディとして研鑚をつむ。サントリーホール主催グスタフ・クーンオペラアカデミーに参加し、『椿姫』『リゴレット』『ファルスタッフ』公演でブルソンのアンダースタディをつとめる。『フィガロの結婚』『魔笛』『ラ・ボエーム』『椿姫』『サロメ』『カルメン』など多くのオペラに出演。95年二期会公演『ドン・ジョヴァンニ』のマゼット役でデビュー。97年文化庁芸術家在外派遣研修員としてイタリアに留学。98年にはテアトロ・ソチアーレで『ドン・パスクァーレ』に出演し、マラテスタを歌う。新国立劇場2001/02年『サロメ』カッパドキア人、2000年『魔笛』パパゲーノ、小劇場オペラ『アブ・ハッサン』オマール、04年『カルメン』ダンカイロに出演。二期会会員。 |
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■尾高尚忠作曲
フルート協奏曲から 第1楽章 |
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尾高尚忠(1911-51)さんは、昭和のはじめ、まだ国際的に活躍する日本人の音楽家が少なかった時代に、ウィーンやベルリン、フランクフルトなど、ヨーロッパの各地で指揮者として活躍した人です。第二次世界大戦が始まってまもなく、日本に帰国し、指揮者として、また作曲家として活動をつづけました。それは、音楽家にとって大変に困難な時代でしたが、尾高さんは一時も休まず、多くの作品を世に送り出しました。
『フルート協奏曲』は、尾高さんが40歳という若さでなくなる少し前の、1948〜51年に作曲された作品です。フルートが、かろやかに、自由にかけまわるような音楽です。 |
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■フルート:上野星矢 |
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| 1989年東京生まれ。2002年第56回全日本学生音楽コンクール東京大会中学校の部・奨励賞。03年第57回全日本学生音楽コンクール東京大会中学校の部第1位。日本クラシック音楽コンクール第3位(1位・2位なし)。04年第5回日本ジュニア管打楽器コンクール・フルート部門小中学校コース金賞。8月6日セシオン杉並で初リサイタルを開催。12歳から山田ゆう子、13歳から堀井
恵の両氏に師事。 |
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■チャイコフスキー作曲
バレエ音楽『白鳥の湖』から 第2幕の情景 |
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ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-93)の祖国ロシアは、フランスとならんでバレエのさかんな国。『白鳥の湖』は、『くるみ割り人形』や『眠りの森の美女』とともに、今でも最も有名なバレエ作品です。
王子ジークフリートは、夜の湖で、悪魔ののろいにかかり白鳥に姿を変えられた美しいオデット姫と出会います。王子はオデットに永遠の愛を誓い、彼女をのろいから救うと約束します。しかし彼は、舞踏会にあらわれた悪魔の娘をオデットとまちがえ、結婚を申し込んでしまうのです……。第2幕は、王子とオデットとの出会いの場面。オーボエが有名な「白鳥のテーマ」をかなでます。 |
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■ストラヴィンスキー作曲
バレエ音楽『春の祭典』から |
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ロシアの作曲家、イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)が書いたバレエ『春の祭典』がはじめて上演されたのは、1913年、フランスのパリでのことでした。聴いた人々はみなショックを受け、劇場は人々の叫び声や口笛などで、大さわぎになったと言われています。それほどこの『春の祭典』は、人々の心をゆさぶるような音楽だったのです。
『春の祭典』は、ロシアの原始的な春の儀式を描いた作品です。聖なる丘のふもとに村人が集まって、春の儀式を行っています。魔女や、村の長老たちもいます。やがて、春の神にささげられるために、いけにえのおとめが選ばれます。そして村人たちは、わけのわからない恐怖と興奮にとりつかれていくのです……。ストラヴィンスキーの音楽は、この力強い人間の踊りを、生き生きとしたリズムで描いています。 |
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