こども定期演奏会ネット

Concert-演奏会について-
こども定期演奏会ってなに?
演奏会スケジュール
いままでの演奏会
えいぞうで見る演奏会

Museum-音楽を学ぼう-
楽器のいろいろ
音楽のいろいろ
音楽の歴史


こども奏者募集
テーマ曲募集
お知らせページ

www.codomoteiki.net
トップへ戻るインフォメーションサイトマップ
プログラム・ノート
   
プログラム 2004年8月7日(土)
 
第10回 協調と対話の協奏曲
プーランク作曲 オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲 ト短調から
オルガン:新山恵理/ティンパニ:新澤義美
ヴィヴァルディ:四つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ロ短調から 第3楽章
ヴァイオリン独奏:大谷康子/鈴木愛理(中学3年生)/弓 新(中学3年生)/三浦文彰(小学6年生)
チェロ:ベアンテ・ボーマン
モーツァルト:ホルン協奏曲 第3番 変ホ長調 から 第3楽章
ホルン独奏:ジョナサン・ハミル
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調から 第1楽章
ピアノ独奏:中村紘子
 
 プログラムノート 有田 栄(音楽学)
   プーランク作曲 オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲 ト短調から
 
「協奏曲(コンチェルト)」というと、みなさんが今まで聴かれたなかでは、やはりピアノやヴァイオリンの協奏曲が多いのではないでしょうか。けれどもこの曲では、「オルガン」と「ティンパニ」がソロをつとめます。このような協奏曲、とくに打楽器がソロをつとめる作品は、とてもめずらしいものです。20世紀には、それまで協奏曲のソリストにはならなかったような楽器や、意外な楽器の組み合わせによる作品がたくさん生まれました。
フランシス・プーランク(1899-1963)は、20世紀に活躍したフランスの作曲家。この曲は、1938年、プーランクが39歳のときに書いた作品です。この曲を書く少しまえ、プーランクは、自動車の事故で友人をなくしてしまいました。彼は、人間が生きているとはどういうことだろう、神様とはなんだろうと、深く考えるようになったと言われています。プーランクの音楽は、いたずらっぽい陽気な音楽なのですが、ときどきそのなかに、なにかをじっと考えているような響きが聴こえてくるようになりました。この曲でも、教会で聴くバッハのオルガン曲のような響きがする所と、リズミカルで元気のよい所とが、つぎつぎに交代であらわれます。
きょうは、ソロが活躍する途中の部分から、最後までを聴いていただきます。
   オルガン:新山恵理
 
東京芸術大学音楽学部オルガン科卒業。第3回日本オルガンコンクール第2位入賞。同大学院修了。フランス・リール国立音楽院を満場一致の一等賞を得て首席で卒業以降、歴史的楽器での演奏会に招待されている。ソロ演奏のほか、オーケストラ、合唱団との共演も続けている。
   ティンパニ:新澤義美
 
1983年国立音楽大学器楽学科打楽器専攻を首席で卒業し、同時に矢田部賞を受賞。
86年東京交響楽団に入団し現在に至る。これまでに台北国際芸術節、ギリシャ・パトラス音楽祭、東京の夏音楽祭などにソロおよびアンサンブルで出演。東京交響楽団首席打楽器奏者(ティンパニ含む)、日本打楽器協会会員、ミラクル・パーカッション・アンサンブルメンバー。
 
   
   ヴィヴァルディ:四つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ロ短調から 第3楽章
 
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741)は、バッハと同じころに活躍したイタリアの作曲家です。ヴィヴァルディのふるさとは、「水の都」として知られるヴェネツィア(ベニス)。彼は、10歳の時にはもう、町でいちばん大きな教会のオーケストラに入って、ヴァイオリンを弾いていました。やがて神様に仕えることを決心して神父になったヴィヴァルディは、親のないこどもたちを世話する施設につとめはじめます。そこで生徒たちに音楽を教え、オーケストラも作りました。彼の作品のほとんどは、このオーケストラのために書かれたものです。なかにはとてもじょうずな演奏をするこどもたちもいて、協奏曲のときには彼らがソリストをつとめました。
ヴィヴァルディは、いろいろな楽器のために協奏曲を書きましたが、とくにヴァイオリンのための協奏曲は、魅力的な曲ばかりです。この『四つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲』は、ヴァイオリンのソリストが4人。チェロは低音でアンサンブル全体を支えます。
   ヴァイオリン:大谷康子
 
3歳からヴァイオリンを始め、東京芸術大学、同大学院博士課程修了。全日本学生音楽コンクール全国第1位、シェリング来日記念ヴァイオリン・コンクール第2位。1998年日本の女性ヴァイオリニストで初めて一夜にヴァイオリン協奏曲3曲を演奏し、絶賛される。90年にはウィーン、ベルリン、ケルン、ローマでリサイタルを開き大好評を得る。東京シティ・フィルのコンサートマスターをへて、95年から東京交響楽団のコンサートマスターに迎えられる。オーケストラであれ小品であれ、華やかな存在感を醸し出すアーティストで、ソロ、室内楽、レコーディング、テレビ、ラジオへの出演など多忙を極めているが、病院や各施設でのボランティア演奏にも意欲的に取り組んでいる。99年7月のサントリーホール大ホールでのリサイタルでは満員の聴衆を魅了し、圧倒的な成功を収めた。東京音楽大学教授。日本音楽コンクールの審査員も務めている。
   ヴァイオリン:鈴木愛理
 
4歳からヴァイオリンを始める。2001年第55回全日本学生音楽コンクール東京大会小学校の部第2位、2003年第57回全日本学生音楽コンクール全国大会中学校の部第1位。これまでに、曽我部千恵子、原田幸一郎の各氏に師事。
   ヴァイオリン:弓 新
 
4歳からヴァイオリンを始め、スズキ・メソードをへて、押鐘鈴子氏に師事。9歳より桐朋学園「子供のための音楽教室」入室。現在、上西玲子氏に師事。2003年第57回全日本学生音楽コンクール東京大会小学校の部第1位。04年ノヴォシビルスク国際ヴァイオリン・コンクールジュニア部門第1位。
   ヴァイオリン:三浦文彰
 
両親ともヴァイオリニストという音楽一家に生まれ、3歳からヴァイオリンを始める。これまでに安田廣務、徳永二男の各氏に師事。スポーツ好きで、少年野球チームに所属する他、テニスも趣味の一つ。第57回全日本学生音楽コンクール東京大会第2位。
   チェロ:ベアンテ・ボーマン
 
ストックホルム王立音楽大学を最優秀賞の殊勲メダルを授与され卒業する。国立フォルクヴァンク芸術大学マスタークラスでポール・トゥルトゥリエ教授に、シベリウス・アカデミーのマスタークラスにてアルト・ノラス教授に師事、首席で卒業。1980年東京交響楽団の首席チェロ奏者として入団。神学博士、全日本山岳写真協会員。
 
   
   モーツァルト:ホルン協奏曲 第3番 変ホ長調 から 第3楽章
 
ホルンは、もともと狩のときなどに、合図を送るために使われていた楽器です。昔は動物の角。今は何メートルにもなる長い金属のラッパを、くるくると巻いて作ります。やわらかいけれども、遠くまでよく通る音が特ちょうです。
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-91)は、ホルンのために、いくつもの協奏曲を書きました。きょう聴いていただく曲は、オーストリアのザルツブルクの宮廷のオーケストラで活躍していた、ロイトゲープというホルン奏者のために書かれた作品です。
ロイトゲープは、モーツァルトやその家族、特にお父さんと、とても仲よくしていました。モーツァルトは、ロイトゲープにおかしないたずらをするのが大好きだったようです。ロイトゲープが、モーツァルトのところに楽譜をもらいに行くと、モーツァルトは楽譜をわざとバラバラに散らかしておいて、「順番に集めてみて!」とクイズのようなことをしたり、楽譜のなかに、「それ行けロバ君!」「だめだよブタ君!」などといたずら書きをしておいて、演奏するロイトゲープを笑わせようとしたりしました。
聴いていただく第3楽章は、かろやかな8分の6拍子の音楽です。
   ホルン:ジョナサン・ハミル
 
米国フロリダ州タンパ・ベイ出身。12歳でホルンを始め、C. ワール、J. ランズマン、D. クレヴェンジャーに師事。これまでにフロリダ管弦楽団、ニュージャージー交響楽団、ロンドン交響楽団などに客演。2001年東京交響楽団首席ホルン奏者として入団、オーケストラ活動を中心にソロ、室内楽などで活躍中である。
 
   
   チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調から 第1楽章
 
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-93)は、今でもロシアで大変人気のある作曲家です。『エフゲーニ・オネーギン』や『白鳥の湖』『くるみ割り人形』など、オペラやバレエのすぐれた作品で知られています。
チャイコフスキーがこのピアノ協奏曲を書いたのは、1874〜75年、34〜35歳のころでした。この曲は、ロシアより先に、アメリカのボストンで初演(書きあがった曲を、はじめてコンサートで演奏すること)されました。演奏したのは、ドイツの有名なピアニスト、ハンス・フォン・ビューローです。ボストンの人々は、はなやかでロマンティックなチャイコフスキーの音楽に、すっかり感激してしまいました。
ところで、ピアノは、今から300年ほど前に作られた楽器。チャイコフスキーが活躍した19世紀(今から100〜200年くらい前)は、ピアノのためのすばらしい作品がたくさん書かれた時代です。ピアノの正式な名前が「ピアノフォルテ」というのをご存知ですか。これは、「ピアノ(小さい音)もフォルテ(強い音)も出せる楽器」という意味です。チャイコフスキーのこの曲でも、とても強くて堂々とした音から、小さくて軽い音まで、ピアノのいろいろな表情を楽しむことができます。
   ピアノ:中村紘子
 
早くから天才少女として名高く、第28回音楽コンクールにおいて史上最年少第1位特賞を受賞。翌年、NHK交響楽団初の世界一周公演のソリストに抜擢され華やかにデビュー。その後、ジュリアード音楽院でロジーナ・レヴィン女史に師事。第7回ショパン・コンクールで日本人初の入賞と併せて最年少者賞を受賞。以後今日に至るまで中村紘子の名は日本のピアニストの代名詞となり、その演奏は国内外3500回を超える演奏会を通じて聴衆を魅了し続けている。ショパン、チャイコフスキーをはじめとする海外の各国際ピアノ・コンクールの審査員、浜松国際ピアノ・コンクール審査委員長、浜松国際ピアノアカデミー音楽監督、彩の国さいたま芸術劇場の「ピアニスト100」音楽監督としても活躍、広く国内外の若手ピアニストの育成や紹介に努める。この秋には、デビュー45周年を迎え、2005年6月まで日本全国にわたるデビュー45周年記念リサイタル・ツアーを行なうなど、意欲的な活動が予定されている。
   
 
前のページへもどる
   
第10回プログラムノート
 
関連リンク

テーマ曲/イラストについて
チケット購入について
指揮者:大友直人

東京交響楽団
サントリーホール
いままでの演奏会
第27回プログラムノート
第26回プログラムノート
第25回プログラムノート
第24回プログラムノート
第23回プログラムノート
第22回プログラムノート
第21回プログラムノート
第20回プログラムノート
第19回プログラムノート
第18回プログラムノート
第17回プログラムノート
第16回プログラムノート
第15回プログラムノート
第14回プログラムノート
第13回プログラムノート
第12回プログラムノート
第11回プログラムノート
第10回プログラムノート
第9回プログラムノート
第8回プログラムノート
第7回プログラムノート
第6回プログラムノート
第5回プログラムノート
第4回プログラムノート
第3回プログラムノート
第2回プログラムノート
第1回プログラムノート

[お問い合わせ]
財団法人東京交響楽団
TEL:044-520-1518
info@codomoteiki.net
 
 
お問い合わせメール:info@codomoteiki.net