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2002年12月14日(土) |
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■スーザ:行進曲『星条旗よ永遠なれ』 |
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| ジョン・フィリップ・スーザ(1854−1932)は、百数十曲の行進曲を書き、「行進曲の王」と呼ばれたアメリカの作曲家です。首都ワシントンで、大統領の儀式の時に演奏を担当する「アメリカ海兵隊軍楽隊」の楽長として活躍しました。一番有名な作品が、この『星条旗よ永遠なれ』です。「星条旗」とは、アメリカ国旗のこと。旗には、アメリカが独立した時の最初の州の数を表わす赤白13本の横しまと、現在の州の数を表わす50個の星とが描かれています。これは、国歌と同じくらいアメリカの人々に親しまれている曲です。 |
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■ガーシュウィン:オペラ『ポーギーとベス』から「サマータイム」 |
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ジョージ・ガーシュウィン(1898−1937)は、アメリカの大都市ニューヨークに生まれ育ちました。ニューヨークには、世界の演劇やミュージカルの中心地、ブロードウェーがあります。彼は、このブロードウェー一の人気作曲家でした。
ガーシュウィンの音楽は、クラシックとジャズを合わせた独特のもので、「シンフォニック・ジャズ」と呼ばれました。『ポーギーとベス』は、アメリカ南部の町の「なまず横丁」で暮らす、貧しい人々の暮らしを描いたオペラです。主人公で黒人のポーギーをはじめ、皆がいろいろなトラブルを抱えていますが、それでもへこたれず、たくましく生きています。「サマータイム」は、漁師のおかみさんクララが、赤ちゃんをあやしながら「夏になれば、暮らしも楽になる。とうちゃんは金持ち、かあちゃんは美人。だから坊や、泣くんじゃないよ」と歌う歌です。 |
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■ソプラノ 半田美和子 |
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| 桐朋学園大学卒業、同大学院修了。二期会オペラスタジオで最優秀賞、川崎靜子賞を受賞し修了。NTT
DoCoMoから奨励金授与。これまでに『フィガロの結婚』『魔笛』『ヘンゼルとグレーテル』などのオペラやコンサートに出演。二期会会員。 |
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■バーンスタイン:『ウエスト・サイド・ストーリー』から「トゥナイト」 |
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アメリカの作曲家レナード・バーンスタイン(1918−90)は、有名な指揮者で、またピアニストでもありました。彼が39才の時に書いた『ウエスト・サイド・ストーリー』は、今でも最も人気のあるミュージカル作品です。これは、イギリスの作家シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』の話を、現代のニューヨークの町におきかえた物語。西側
の地区「ウエスト・サイド」にたむろする、二つの不良グループの争いにまきこまれて、愛し合う恋人たちが引きさかれてしまうというお話です。
主人公のトニーは、若者たちのダンス・パーティーで、対立するグループのリーダーの妹マリアと出会います。美しいマリアに一目で恋をしたトニーは、夜中にこっそり彼女のアパートをたずね、愛を告白します。二人が、外の非常階段の上で、幸せを夢見て歌うのがこの歌。「すべては今夜始まった。あなたがいっしょにいるから、つまらない世界が星のようにかがやきだした!」という歌詞です。 |
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■ソプラノ 半田美和子 |
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| 桐朋学園大学卒業、同大学院修了。二期会オペラスタジオで最優秀賞、川崎靜子賞を受賞し修了。NTT
DoCoMoから奨励金授与。これまでに『フィガロの結婚』『魔笛』『ヘンゼルとグレーテル』などのオペラやコンサートに出演。二期会会員。 |
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■テノール 高野二郎 |
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| 東京芸術大学卒業、同大学院修了。「オペラティック・バトル明日のマリア・カラスを探せ」準優勝。2000年エリーザベト王妃国際音楽コンクールにノミネート、ジュネーブ国際音楽コンクール出場。オペラ『魔笛』『ねじの回転』『パルジファル』などに出演。二期会会員。 |
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■ヘンデル:オラトリオ『メサイア』から「ハレルヤ」 |
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ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685−1759)は、バッハと同じころのドイツの作曲家。けれども一生の半分をすごしたのはイギリスでした。イギリスに帰化(国籍を変えること)した彼は、たくさんのオペラやオラトリオを作曲し、ロンドンの人々を楽しませました。
「オラトリオ」とは、聖書を題材にした音楽物語のことですが、オペラとはちがって、衣裳をつけたり演技したりすることはなく、ふつうの演奏会で上演されます。キリストの一生を描いた『メサイア(救世主)』は、全部演奏すると2時間半もかかる大作です。
「ハレルヤ」が歌われるのは、キリストが人間を罪から救うために十字架にかけられる場面。「ハレルヤ!(神をたたえる言葉)、いまやこの国は神とキリストの国になった!」という、聖書の言葉が歌詞です。この「ハレルヤ」を聴いた王が感動のあまり立ちあがり、人々もいっせいに起立した、というエピソードは有名です。 |
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■合唱 東響コーラス |
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| 1987年創立の東京交響楽団専属アマチュア合唱団。より質の高いコンサートを目的としている。これまでに東京交響楽団とともに数々の演奏会で活躍している。 |
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■エルガー:行進曲『威風堂々』第1番 |
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イギリスの作曲家、エドワード・ウィリアム・エルガー(1857−1934)は、ほとんど独学(先生につかず自分で勉強すること)で音楽を学びました。本格的に作曲の仕事を始めたのは30才をすぎてからでしたが、ヴィクトリア女王、エドワード七世、そしてジョージ五世と、代々のイギリス王からあつく信頼され、王室のさまざまな儀式の音楽を任されたほどでした。
『威風堂々』第1番は、勇ましい行進曲の部分が、まったくふんいきのちがう部分を両側からはさんだ形、「三部形式」(三つの部分を持つ形式)でできています。エルガーは、真ん中の部分のメロディーにあとから歌詞を付け、『希望と栄光の国』という歌にしました。「希望と栄光の国、自由の母よ。あなたから生まれた私たちは、あなたをどれほどほめたたえればよいだろう」というこの歌は、「第二のイギリス国歌」とも言われています。 |
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■芥川也寸志:『交響管弦楽のための音楽』から第1楽章 |
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芥川也寸志(1925−89)は、戦後の日本を代表する作曲家の一人で、指揮者としても活躍しました。NHKの大河ドラマの音楽『赤穂浪士』はとても有名ですが、ほかに映画の音楽や、父の芥川龍之介の小説をもとにした『蜘蛛の糸』『河童』などの作品もあります。
第二次世界大戦中、芥川さんはまだ東京音楽学校(今の東京芸術大学)の学生でしたが、学徒動員(学生や生徒が戦争にかり出されること)で陸軍の軍楽隊に入隊しました。以前お話をうかがった時に、音楽学校生は、飛行機の音で敵機かどうかを聞き分けたり、たたいた音の高さで鉄板の厚さを測ったりする仕事をさせられたんだよ、と話しておられたのを思い出します。そんな芥川さんが、戦後まもなくの1950年に書いたのがこの『交響管弦楽のための音楽』でした。戦争が終わって新しい時代が来たことを感じさせるような、とても力強い音楽で、日本で演奏されたすぐ後に、アメリカでもいちはやく取り上げられて大変話題になりました。 |
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■ヴォーン・ウィリアムズ:「グリーンスリーヴズ」による幻想曲 |
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レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872−1958)は、「本当の芸術は、家庭や故郷といった身近なものから生まれてくる」と考えていました。ですから、ふるさとイギリスの民謡のメロディーをもとに音楽を書きつづけたのです。そんな彼の音楽は、多くの人に愛され、ビートルズやイギリスのロックにも影響を与えていると言われています。
聴いていただくのは、「グリーンスリーヴズ(緑のそで)」という有名な古い民謡のメロディーをもとにした音楽です。これは、「ああ、私は恋人にうらぎられ、冷たく捨てられてしまった。緑のそでの服を着た彼女を、私は心から愛していたのに…」という、せつない歌。言葉はついていませんが、とちゅうから「かわいいジョーン」という別の民謡も出てきて、この二つのメロディーで音楽を組み立てていきます。 |
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■ホルスト:組曲『惑星』から「木星」 |
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| グスタヴ・ホルスト(1874−1934)も、ヴォーン・ウィリアムズと同じころに活躍したイギリスの作曲家。彼は若いころから、インドや日本など東洋の文化にとても興味を持っていました。「せわしないこの世のことにはとらわれず、自然や宇宙の呼吸やリズムを感じて生きなさい」というインドの古い教えに、ホルストは大変心をひかれました。そして自分もまた音楽のなかに、大自然や、果てしない宇宙を描こうとしたのです。
『惑星』は、太陽のまわりを回る地球の仲間の星たち..水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星をテーマにした曲です(冥王星は当時まだ発見されていませんでした)。古い神話(神々の世界を描いた物語)や星占いでは、星はさまざまな神の象徴でした。一番大きい「木星」は、「天の父」と呼ばれる神ユピテル(ジュピター)の星。宇宙を規則正しく動かし、光を守る神です。「楽しい気分をもたらす者」という意味もあります。四つのちがうメロディーが次々と現われて、喜び踊るような音楽です。 |
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