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2002年8月31日(土) |
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■ビゼー:オペラ『カルメン』から「第1幕への前奏曲」 |
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ジョルジュ・ビゼー(1838−75)は、今から150年ほど前、つまり19世紀の中ごろに活躍していたフランスの作曲家。有名なオペラ(歌劇)『カルメン』は、メリメという作家の小説をもとに作られた作品です。オペラの舞台は、スペインの南部、アルダルシア地方にあるセビーリャという町。カルメンは、気が強くて、だれにも左右されずに自由に生きる、美しいロマ(世界中を旅しながら生活している民族。昔は「ジプシー」と呼ばれました)の女性です。兵隊のドン・ホセも、闘牛士のエスカミーリョも、町のみんなが彼女に夢中。でもカルメンは、「恋は、人が飼いならすことができない野性の小鳥のようなもの。だから、だれを好きになるかなんて、私の勝手よ!」と言うばかりです。ところがそのことが、やがてとんでもない悲劇を引き起こしてしまうのです…。
今日聴いていただく「第1幕への前奏曲」は、このオペラの一番はじめに演奏される曲です。物語への入り口として、オペラの中に出てくるいろいろな場面の音楽が使われています。はじめは、はげしく勇ましいリズムの「闘牛士の入場」と「闘牛士の歌」、そして後半は、物語のゆくえを表しているようにドラマティックな「運命のテーマ」です。 |
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■ベルリオーズ:『幻想交響曲』から第2楽章「舞踏会」 |
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エクトール・ベルリオーズ(1803−69)も、19世紀フランスの作曲家です。ベルリオーズは、若いころから音楽だけでなく、文学にとても興味を持っていました。ですから、彼の音楽はいつも、物語や詩と深い関係があります。大きなオーケストラを自由自在に使って、ロマンティックな響きを作るのが得意だったベルリオーズは、音楽の中の物語を、生き生きと描くことができました。
『幻想交響曲』の物語は、ひとりの若い芸術家が、運命の女性と出会い、恋をしたことから始まります。ところがこの恋は片思い。彼女はふりむいてもくれません。若い芸術家の心は傷つき、彼女を思う苦しみのあまり、夢の中できみょうなまぼろしを見てしまいます。
「第2楽章」は、この夢の中の、舞踏会の場面。大勢の人々がひしめいている、はなやかな舞踏会です。彼女は来ているでしょうか。「ワルツ」のリズムにのって、楽しそうに踊っている男女の輪の中に、彼女の姿を見かけたような気がしますが、すぐに姿が見えなくなってしまいます…。 |
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■ファリャ:バレエ音楽『三角帽子』から「フィナーレ」 |
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マヌエル・デ・ファリャ(1876−1946)は、20世紀の前半に活躍したスペインの作曲家。先ほどの『カルメン』の舞台となった、アンダルシア地方に生まれたファリャは、スペイン民謡のメロディーや踊りのリズムを、作品の中にふんだんに取り入れています。
『三角帽子』は、スペインの有名なお話をもとにしたバレエ作品です。それは、アルダルシアのとある村でのできごと。村の粉屋さんと美人の奥さんは、毎日仲よくくらしていました。そこへある日、三方がとがった「三角帽子」をかぶっていばりちらしているお代官がやってきます。お代官は、粉屋さんから美人の奥さんを取り上げてしまおうと、ワナをしかけますが、悪いことはできないもの。自分でそのワナにはまってしまい、村人たちにさんざんこらしめられて、すごすごと逃げていく、というお話です。
「フィナーレ」は、このお話の最後のところ、村人たちが、お代官にそっくりのワラ人形を作って、空に放り上げながら、してやったりと喜ぶ場面の音楽です。全員が、楽しい「ホタ」という踊りを踊ります。 |
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■ヴィヴァルディ:協奏曲集『四季』から「夏」第2楽章,第3楽章 |
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アントニオ・ヴィヴァルディ(1678−1741)は、今から300年くらい前、バッハと同じころに活躍した、イタリアの作曲家です。ヴィヴァルディは、自然の景色や人の心の動きを、音楽で描くことがとても得意でした。
『四季』は、春、夏、秋、冬、四つの曲からなるシリーズです。それぞれの季節を描いた短い詩がついていて、その内容を音楽が表わしています。
「夏」。太陽がじりじりと照りつけて、みんなが暑さでぐったりとしています。「第2楽章」では、つかれた羊飼いが眠ろうとすると、ハエやカがブンブン飛んできてじゃまをします。しかも、時々空にピカッと稲妻が走り、ゴロゴロという雷の音も聞こえます。これでは眠れそうにありません。「第3楽章」では、とうとうはげしい雷雨になりました。どしゃ降りです。ヒョウまでバラバラと降ってきて、畑や果物の木をたたきつけています…。ヴァイオリンのソロ(独奏)と、弦楽器のオーケストラで演奏するこの作品は、「協奏曲」という種類の音楽です。この曲では管楽器も打楽器も使いませんが、弦楽器だけで、どれだけたくさんのことが表現できるか、聴いてみて下さい。 |
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■ヴァイオリン 柳田茄那子 |
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| 2才2ヵ月からヴァイオリンをはじめる。正岡絋子、金鋪真由美、小川有紀子に師事。1998年第12回東京オペラシティ
リサイタルホールで「若い芽のコンサート」に出演。99年ヴェルディ・アートサロンでフレンドリー・コンサートに出演。海老名プライム・ホールで「ベッティーナシュミット&森
美加&カオンフレッシュコンサート」に出演。2001年第55回全日本学生音楽コンクール東京大会第1位。 |
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■ヴェルディ:オペラ『アイーダ』から「大行進曲」 |
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ジュゼッペ・ヴェルディ(1813−1901)は、たくさんの有名なオペラを書いたイタリアの作曲家です。
オペラ『アイーダ』の舞台は、古代エジプト。主人公のアイーダは、エチオピアという国の王女です。戦争にやぶれたため、ほりょとしてエジプトに連れてこられ、身分をかくして召し使いになっています。ところが恋人ラダメスは敵の国、エジプトの将軍です。ラダメスへの愛と、祖国への愛との間にはさまれて、アイーダは苦しみ、とうとうラダメスをうらぎってしまうのです。けれども、牢屋にとらえられたラダメスのところに、アイーダはもどってきます。そして二人は、暗い牢の中で静かに死刑の時を待つのでした…。
聴いていただく「大行進曲(がいせん行進曲)」は、戦いを終えたエジプト軍が、大勢の人々が出むかえる中、誇らしげに帰って来る場面の音楽です。 |
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■ラヴェル:ボレロ |
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モーリス・ラヴェル(1875−1937)は、フランスの作曲家。オーケストラを使って、色とりどりのあざやかな響きを作り出すのが得意で、「オーケストラの魔術師」と呼ばれていました。
「ボレロ」というのは、スペインの舞曲の名前です。このラヴェルの「ボレロ」も、もともとはバレエのための音楽でしたが、今ではたいてい、バレエなしのオーケストラ曲として演奏されています。
小太鼓がたたいているのが、「ボレロ」のリズムです。これが最後までずっと繰り返されます。そして、そのリズムにのって、色々な楽器が順番にメロディーを演奏します。フルート、クラリネット、ファゴット、オーボエ、トランペット、サクソフォーン…。空から星が降ってくるような音の、チェレスタ(打楽器の仲間)も登場します。こうして、オーケストラの一つ一つの楽器が、だんだんハーモニーを積み重ねていって、最後にオーケストラ全体が鳴り響きます。まさに、オーケストラの底力を見せてくれる曲ですね! |
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